「…若。」
数分、かな。くらい経って、落ち着いた真廣?さんが隣の人を呼ぶ。
「その、ホントにいいのですか…?」
…なんだか二人の世界に入ってしまったので、放っておこう。
聞き耳を立てながら。
「…それは、若頭として、か。………それとも………。」
ぎゅう…と手を握りしめたのが分かった。
「もちろん両方です。でも、若がお決めになられた事なら、私は口出ししません。」
優しい声が聞こえた。
今ので何年もの氷が溶けたかのように、ピリッとしていた空気が柔らかくなった。
「…………そうか。」
一息ついた。
そして………。
「っ!?」
グイッ

