抱えきれない程の愛をくれたあなたに。

  



ーーーーー



「真廣。」


低い、ハスキーボイスですぐ先にいた人を呼ぶ。





(!!わぁ、この人もイケメンさんだぁ……。)


振り返った、真廣と呼ばれたその人は、少し明るめのダークブラウンの髪に、スーツの似合う長身。まさにイケメンさんだ。





「若。戻りましたか………」










私を見た瞬間、焦げ茶色の瞳が見開かれた。


そして再度私の隣にいる彼をみて、瞳が揺らいでいる。










「……若、その方は……。」


ようやく絞り出された小さな声は、不安を隠しきれていないようだ。









「ああ、引き取った。」









しれっと答えたその口を思わず凝視してしまう。



「…い、犬っぽくないですか……。」


「まあ、俺からしたら捨て犬のようなものだからな。」




!?



「な……っっ!!!」



そう声を荒げかけたところで、キョトンとした真廣という人が目に入った。





(………なんだろう、この状況…………。)