動いた途端見えた女。 高校生くらいの、綺麗な髪。真っ白な肌に、透き通る頬。ぷるっとした唇や、ぱっちりした二重の瞳、すらっと伸びた手足などは、完璧としか言いようがない。 見とれていたら、「助けて…………」とか細い声が聞こえた。 よく見ると、震えた肩。 「わかった。」と俺は返すと、ナンパ野郎へ視線をやる。 早くちゃっちゃと終わらせてしまおう。 end