藍生side ―――――いつも通り、繁華街の見回りをしているときだった。 「--…え………って……」 ガシャンッッ あっちの路地裏のほうからだ。 また厄介なナンパか。 「真廣(まひろ)、あっちの方見てくる。」 「了解しました、若。」 傍にいた真廣に声を掛ける。 そして俺は、叫び声のするほうへと走り出した。