何年も眠っていた涙が、頬に伝った。 こんなことを言ってくれる人、今までいなかった。 「ただし。」 そう、付け加えた。 「絶対に逃げきれ。そして自殺なんかするな。 残りの人生、絶対に楽しむんだ。」 「俺は、彰。東雲 彰(しののめ あきら)っていうんだ。」 どこかで会ったらよろしくな、そう彰は笑った。