新しく入った新人の護衛。
まあまあ顔はいい。そして仕事もできるので、信頼はとても厚かった。
そいつが担当の日の昼間。
二人っきりになったとき、急に言われた言葉。
「―――今のうちに逃げてください。」
驚いた。まさかこれも罠なのか?などと思った。
しかしそれとは裏腹に、本人はロッカーのなかにあったボストンに服を詰め込んでいく。
「………どうして?」
尋ねた。すると、手を止めたそいつは、拳をぎゅう…っと握りしめた。
「……俺、見てられなかったんだ。なんでこんな高校生が、こんな毎日を送らなきゃいけないんだ…………って。」

