地味な君のお隣を ▽短編





「あれ、生田だったんだ」



「ひど!?分かんなかったの?」



「そりゃ、転校してすぐだもんな。俺名前覚えんのめっちゃ苦手だし。」



「……まあ、そっか。」



「パンツ見えてんぞ」



「は!?〜〜〜榛名のばーか!!!」



「いやいや、俺悪くない。」



布団の中に潜ってしまった生田。



今まで生田が上の立場だったのに、付き合ってから逆転した気がする。




「おいー、生田ー。カシスオレンジ、飲まねーの?」



モゾッ



布団から目だけ出す生田。


こえーよ、それ。




「ふーん。飲まねーの。俺飲んじゃおー」



「あっちょっ!飲むー!」



布団から出てきた生田はコップに飛びつき、一気に飲み干した。



「どんだけ好きなの。」



「榛名と同じくらい」



………………



「んっ………」



俺はいつの間にか生田にキスをしていた。




挟むだけのキス。



唇を離しても、顔は離さずに目を見る。