地味な君のお隣を ▽短編




リレーは一回戦と二回戦があって、
俺らはシードで決勝から。


シードは各クラスからひとつ出せて、
練習タイムで決まる。



「では決勝戦です。出場するクラスは………」


「頑張ってね!」


「女子もな」


女子は一回戦目からだったけど、勝ち残った。


_____


女子は3位。


ピストルが鳴り、幹人が走り出す。


すご、1位じゃん。


新次、柊和で3位。



俺にバトンが渡る瞬間。



「榛名ー!転ぶなー!頑張れー!」



生田の声。




うっせ。転ばねーし。



柊和からバトンを綺麗に受け取り、走る。全力ねえ。やってみっか。



ダントツでテープを切った。




やっば。息切れるとか。



「はーるーな」



前から走ってきた生田が俺に抱きつく。



周りがザワつくがそんなん気にしない。


俺は生田の肩に顔を埋めて、



「俺も好きだ」



そういった。



俺から離れた生田は泣いていて、



「………っ知ってる」



「可愛くねえな」



「うるさい!」



そんな生田の頭をくしゃくしゃに撫でた。



俺もいつからだろう。



お前だけがいればいいって思ってたのは。