地味な君のお隣を ▽短編





「お姫様だっこだよね、今の」



「はぁ!?なんだあの地味男!愛子ちゃんお姫様だっことか!」



「ねえ、愛子大丈夫?」



「愛子!?顔真っ赤だよ!?」



「榛名の、ばーか」




そんな周りの様子や声なんて俺の耳には入ってない。



「榛名ー!」



「ん?」



振り返ると紙を投げられた。



開くとそこには



『好きな人』



あいつ、馬鹿か。


こーゆーの実行委員誰が何とったかわかる奴だろ。



「ばーか」



そう言って俺は自分の席に戻った。





顔だってなんだっていいのかもな。



こんな、嬉しがってんだもんな、俺。




ふざけんな馬鹿生田。