借り物競争。
生田が走ってる。
なんであいつ俺のことなんか。
意味分かんねえよ。
……だから俺とずっと一緒にいたのか?
だから、全部告白断ってたのか?
なんでこんな、俺のことなんか。
顔、か?
なんでだ。すげーイライラする。
俺の顔なのに、なんか俺じゃねえっていうか。
「ねえ!榛名!」
「え?」
「走るよ!」
「は!?」
いつの間にか生田に手を引かれていた。
「一番になるんだから、速く」
そう言われ走ると、生田が辛そうだった。
俺は軽く抱き上げ、走り、1位になった。
「ほら、1位だぞ。じゃ、俺帰るから」

