地味な君のお隣を ▽短編






借り物競争。


生田が走ってる。


なんであいつ俺のことなんか。


意味分かんねえよ。


……だから俺とずっと一緒にいたのか?


だから、全部告白断ってたのか?


なんでこんな、俺のことなんか。



顔、か?


なんでだ。すげーイライラする。



俺の顔なのに、なんか俺じゃねえっていうか。




「ねえ!榛名!」


「え?」


「走るよ!」


「は!?」



いつの間にか生田に手を引かれていた。



「一番になるんだから、速く」


そう言われ走ると、生田が辛そうだった。


俺は軽く抱き上げ、走り、1位になった。



「ほら、1位だぞ。じゃ、俺帰るから」