地味な君のお隣を ▽短編






放課後の練習をする中で知ったこと。



新次は体育祭の後夜祭で、梨子って子に告ること。



幹人は棒高で結構有名なやつらしく、全国狙ってること。



柊和は、美容師目指してて、有名な美容師のところでバイトしていること。



三人ともすげー。



それに比べて俺はやる事とか考えてねえもんな。


今の悩みとしたら、



「何やってんの榛名ぁ!柊和来てるよ!」



生田の声でハッとし、後ろを向くと柊和が走ってきていた。




バトンを綺麗に受け取り、走る。100ってこんな短かったっけ。



ピッ



タイムウォッチを生田が止める。



「46秒61」


「いーんじゃね」


「うん。あと、榛名が本気出せばね」



あ、やっぱりバレますよねー………



「は?お前あれ本気じゃないの……」



「うん、そーだよ。前の50も手抜いてたし。リレー心底嫌いだもんね」



「うっせ」



「なんで嫌いなの?」



梨子って子がキョトンとする。



「あー、トラウマ、的な」


「うん。小学生のときアンカーで派手にころ「おい。やめろ」」



生田の口を塞ぐ。



「えっ、おまっ、何それ」



幹人が吹く。



「ちょっ、まじ勘弁しろよ」


「まあ、そのあと起き上がって普通に1位になっちゃったんだけどね。皆に責められて、それをあたしが助けてあげたの。ね、榛名」


「もう、恥ずかしさで死ねる」



「ぶはっ、それで1位とか、かっこよ、ぶっ」


「それトラウマとかねえだろー」


「榛名って結構チキン?」