放課後の練習をする中で知ったこと。
新次は体育祭の後夜祭で、梨子って子に告ること。
幹人は棒高で結構有名なやつらしく、全国狙ってること。
柊和は、美容師目指してて、有名な美容師のところでバイトしていること。
三人ともすげー。
それに比べて俺はやる事とか考えてねえもんな。
今の悩みとしたら、
「何やってんの榛名ぁ!柊和来てるよ!」
生田の声でハッとし、後ろを向くと柊和が走ってきていた。
バトンを綺麗に受け取り、走る。100ってこんな短かったっけ。
ピッ
タイムウォッチを生田が止める。
「46秒61」
「いーんじゃね」
「うん。あと、榛名が本気出せばね」
あ、やっぱりバレますよねー………
「は?お前あれ本気じゃないの……」
「うん、そーだよ。前の50も手抜いてたし。リレー心底嫌いだもんね」
「うっせ」
「なんで嫌いなの?」
梨子って子がキョトンとする。
「あー、トラウマ、的な」
「うん。小学生のときアンカーで派手にころ「おい。やめろ」」
生田の口を塞ぐ。
「えっ、おまっ、何それ」
幹人が吹く。
「ちょっ、まじ勘弁しろよ」
「まあ、そのあと起き上がって普通に1位になっちゃったんだけどね。皆に責められて、それをあたしが助けてあげたの。ね、榛名」
「もう、恥ずかしさで死ねる」
「ぶはっ、それで1位とか、かっこよ、ぶっ」
「それトラウマとかねえだろー」
「榛名って結構チキン?」

