「付き合ってねーよ。」
「そーなんだ。じゃあ、友達なの?」
「まあ」
そっか、とどこかホッとしたような顔をするその子。
なんだ?
「愛子は、その、榛名くんの顔知ってたの?」
「そうなんだよ。知ってたんだよ。自分が知ってなかったのに。」
ふはっと笑って見せる。
「まあ、アイツとの付き合い長いからな」
「そーなんだ。榛名くんは愛子のこと好きなの?」
ぶっ
「おい!お前!わざとか!」
また吹いた。
「まじごめん。」
前の席の誰かに謝る。
「俺、昨日生田にも「なーに話してるの?」」
俺の言葉を渡って、会話に入ってきたのは生田だった。
「あ、愛子」
「あー、俺がお前を好きかって話」
「なんと!恋バナかぁ。」
ニコニコしてる生田。
「で、どーなの?」
楽しそうにしている生田。
「だから、昨日も言ったろ。考えたことねえってば」
「そーなんだ。……じゃあ、あたし行くね」
そう気まずそうに離れていった。

