地味な君のお隣を ▽短編





「付き合ってねーよ。」



「そーなんだ。じゃあ、友達なの?」



「まあ」



そっか、とどこかホッとしたような顔をするその子。



なんだ?



「愛子は、その、榛名くんの顔知ってたの?」



「そうなんだよ。知ってたんだよ。自分が知ってなかったのに。」



ふはっと笑って見せる。




「まあ、アイツとの付き合い長いからな」




「そーなんだ。榛名くんは愛子のこと好きなの?」



ぶっ



「おい!お前!わざとか!」



また吹いた。



「まじごめん。」



前の席の誰かに謝る。




「俺、昨日生田にも「なーに話してるの?」」



俺の言葉を渡って、会話に入ってきたのは生田だった。




「あ、愛子」



「あー、俺がお前を好きかって話」



「なんと!恋バナかぁ。」



ニコニコしてる生田。



「で、どーなの?」



楽しそうにしている生田。



「だから、昨日も言ったろ。考えたことねえってば」



「そーなんだ。……じゃあ、あたし行くね」


そう気まずそうに離れていった。