地味な君のお隣を ▽短編







「榛名って、陸上かなんかやってたのか?」


誰だっけ。えっとー。


「俺新次。三浦新次(ミウラシンジ)。」

「ごめん、覚えわりぃんだ。やってねえよ」

「……マジかぁ」


自嘲気味に笑う新次に首を傾げる俺。


「なんで」


「ほら、HR中に俺が補欠なのかーって言ってた正太って奴いるじゃん?」


あーそれは、フリーズしてたときのこと?


「ごめん。聞いてなかった。」


「ふは。そ、そっか。その正太ってやつ。短距離主じゃねえんだけど陸上部で、結構有名な奴なんだよ。だから、お前がなったことに」


「良く思ってないってこと、な。」


「そういうこと」


苦笑いしながら、指を鳴らして俺を指差す。



「つか、俺も陸上部なんだけどね。で、その正太って奴が愛子ちゃんのこと好きなんだよね〜〜」


俺は自然と眉間に皺を寄せて(前髪で見えない)、新次を見る。



「それは、なんの関係がある?」


「え、分かってないの」


「は?」


「あらー。これはもっと大変だ」


俺の頭にはハテナが数個立ってる。



「うわ、マジかこいつ」


俺より10センチほど背の高い、んとー


「あ、幹人、小椋幹人(オグラミキト)。俺はサッカー部!正太まじさいなん。こんな鈍感くんに………」



「え?鈍感?」



「はーい始めるよー。バトンパスとかいろいろ男女で好きにやっちゃってー」



手をパンパンと叩き、仕切った生田。


本当、生田って仕切るの上手いよな。