…………ほ、ほほほほ本気で走ってねえぞ…
り、りりりりりリレーなんか!小・中と避けて来たんだぞ……………
ボキッ
チョークが音を立てて折れる。
「……なあ、生田」
「何?」
「俺、リレーなんかやんないぞ?」
「榛名ダントツなんだからしょうがないんだよ。それに、皆速い順でいいって言ってるし。」
「お前なら分かるだろ、俺の気持ちぐらい」
「分かるよ。小学校の頃にリレーに出て…むっ」
クラスの前で赤裸々に語ろうとする生田の口を手で塞ぐ。
「言えとは言ってねえからな。」
「でもあの時助けたのあたしだよ?この際借りくらい返してくださぁーい」
凄い痛いところを突かれてしまった俺は、折れるしかなく
「来年とかはマジ棄権しようかな」
「あたしが無理矢理にでも出させるから心配しないで!」
俺にだけ見えるように満面の笑みで笑った生田。
鳥肌が立った。
可愛くてとかじゃねえよ?
すげー黒いオーラを放っていたから。

