「そんなことを、するからだよ」

っと急に背後から声をかけられて零は身体をビクリっと揺らした。ゆっくり振り返るとそこには人影があった…その人影を見て零は
「っびっくりするやん!!急に声をかけるなよ!」

「ごめんごめん、でも…零も零だよ」
「んっ?」
「勝手に人の部屋入ってきて、こっちもびっくりするよ!」
「あーそれは、わりぃー……そう言えばここは零谷の部屋だったな…」

零谷と呼ばれた子も、零と同じく獣の耳と尻尾が生えていた、髪の毛はロングで前髪と横の髪は癖っ毛ではねている……どことなく零に似ている

「そうだ!零谷!!」
「ん?どうしたの零?」
「俺をかくまってくれ!!追われてるんだ!」

 手をあわせて頼んだ俺を見て
零谷は、目をつむり少し考えたあとに

「……はー…しょうがないね、良いよ」
「やった!ありがと零谷!!さすが俺の弟!」

零は、零谷の頭をグシャグシャとなでまわした。