い、今俺の首にキ、キキキ……ス…したか?


そう理解した時
俺の心に、ある感情が湧き上がってきた


「……何すんじゃボケエエェェエッッ!!!!」


まぁ見ての通り激しい怒りだ


突然叫び出した俺に驚いた小悪魔男子は
つい手の力が緩まる


俺はその隙を見逃さずに
すかさず小悪魔男子の身体をおもいっきり押す


「っ!?」


小悪魔男子は後ろに吹っ飛び
フローリングの上に着地した


「いってぇっ!」


小悪魔男子は身体をフローリングに
打ち付けたようだった


少し心配はしたが
今はそんな事気にする余裕はなかった


俺は横たわっている身体を起こしながら
小悪魔男子をキッと睨んだ


「…そう睨むなって、これでも一応
理事長からの依頼なんだぜ?」


その言葉にポカーンとなる俺


「お前の親父が可愛い娘を男の群れにだだ
ポイッと入れるというのが嫌らしくてなっ
お前とルームメイトの俺にボディガードを
依頼されたってわけ」


馬鹿親父…俺の為に付けてくれたっていう
ボディガードそう小悪魔男子の事
コイツに襲われそうになったんだけど?


意味なくない?


未だにポカーンとしている俺に
小悪魔男子は言う


「あぁー言ってなかったけど
俺の名前は神崎 優冬(こうさき ゆふ)だ!
これから宜しくな優希ちゃん!」



最後の言葉を聞き、こめかみがピクッと動く


気づいた時にはもう俺は叫んでいた


「ふざけんなーーーっ!」