「未来ー、ただいまー。」
燕が帰ってきた声を聞いて、目が覚めた。
「あぁ……、おかえり。
……ごめん、ずっと寝てた。
夜ご飯、作るね。」
ベッドから出て、キッチンに向かう。
「お腹は⁇もう大丈夫⁇」
「うん、もう痛くない。
……冷凍ピラフとかでもいい⁇」
「いいよ。
……未来は赤ちゃん、産みたい⁇
俺は 未来が決めればいいと思う。
でも、俺の意見を言わせてもらうとすれば 赤ちゃん……ほしい。
ちゃんと2人とも養っていけるか心配もあるけど、新しい家族が増えるのは……嬉しい。
未来が決めていい……、自信がなければおろせばいい。
これから、生まれるまで未来が赤ちゃんを育てるんだから。」
……。
「私は……燕が嫌がったら、おろそうと思ってた。
でも、燕がいい……って言ってくれるなら 私は生みたい。」
「産んでほしい。
今度、結婚の報告と一緒に言わないと、だな。」
燕と一緒なら、何でも乗り越えていける……そう思ったんだ。



