クズなわたしに惚れた男

なんで?なんでいるの?

「翔…………」

「やっぱりお前浮気してたんだな」

「…なにをいってるの?」

「聞いたんだよ。おまえのクラスの女から」

「なにっ…それ…」

「それもぶりっこなんだってな
俺を騙して楽しかったか?なあ?」

「ちがう…」

「なにがだよ!!!!」

「ビクッ…」


知らないこんな翔

翔はいつでも優しくて、笑顔がかわいくて

こんな…


こんな怒っている翔は

傷ついた顔をするあなたを私は知らない

「いま…その顔をさせてるのは…わたしなの…?」

「あーそのぶりっこやめろよ
腹が立つ」

「…そう」


ははっ
なんだろ涙でてきた
泣きたくないんだけどな~

あーバレませんように

「俺を騙してて楽しかったのかよ」


もうどうでもいいや。
素をみせなかったわたしが悪いのよね

「そうね、すっごく楽しかったなぁ♪」

「……そうかよお前の気持ちはわかったわ」

「そ?それはよかった」

「じゃあな」

「ばいばぁーい♪」


はやく消えて
もう涙がおちてきそうなの

ありえないから泣くとか

「あのさ架純…」


去ってく足をなんでとめるかなー
翔ってば
鈍すぎ
わたしもうぎぶなんだってばー…

「な、に??」

「三年間無駄な時間だったんだな…」

「……そうだね」

「おまえさ、くずだな…」

「き、づかなかった…の…ばかだ…ね…」


あーもうだめ
我慢できない

「あのさー、おれの彼女泣かせないでくんない?」

「…岡部翔…」


なによ、あんたの彼女になった覚えなんてない
て言いたいのにいまはあなたが必要なの

「おいで架純ちゃん」

「うんっ……」


岡部翔にまたじぶんから抱きついた

「おまえの彼女?このくずが?」

「…」


いちいちきついよ上原さん…

まー、くずですよ?
くずですけど
好きな人にくずって言われるのはちょっと

いやかなり、きついのね……

「そうだよくずでかわいいかわいいおれの彼女だよ」

「…はっ、なんだよそれ」

「俺は架純がくずだからって嫌いになんねーてことだよ
お前とは違って」

「……俺だって!!!」

「なんだよ」

「…なんでもねえ。じゃあな架純
よかったなくずなお前を受け入れてくれるくずな男が…」

「上原くん」

「な、なんだよ」

「あたしのことはなんと言ってもいいけど
あたしの彼氏のこと悪く言うのは気にくわないんだけど」

「ほんとのことだろ」

「ほんとだろうが、あたしの好きな人のこと悪く言われたらむかつくつってんの」

「……ちっ」


舌打ちしてどこかへいった翔……上原くん

「はぁ~!!!疲れた!!」


なにあいつ
あいつもいいひとぶってんじゃん
なにあの口の悪さ

わたしのすきだった上原翔も偽物だったんじゃん!!

「なんだそれええええ」

「架純ちゃん?」

「…」


そういえば、わたしこいつのこと彼氏って
好きな人って!!!

「は、離して!!!」

「え~
やだよ~おれの彼女だも~ん」

「それは嘘で!んっ!」

「お口ちゃっく」

「…ばか…」

「それも計算でやってんの?
まあ計算でもいいけどね」


そう言って、岡部翔はわたしに2度めのキスをしてきた。


なんでだろう
嫌なのに離れたいのに

からだは、岡部翔のきすをうけいれてる


この気持ちなに??

利用してやろうと思ったのに
むしろわたしが利用されてそう………

「大人しいね、そんな架純ちゃんもかわいい」

「……黙って」


そう言ってわたしからキスをした。

悠のときは計算してだけど


いまのわたしはただ岡部翔とキスをしたかった。

それだけ