クズなわたしに惚れた男

「つーかさ、なんで架純なわけ?」

「ふたりきりになった瞬間かわいくないね沙耶ちゃん♪」

「うざい。岡部くん?だっけ
みる目ないわぁ~」

「はいはいヤキモチ妬かないの」

「くたば……………
架純ちゃん!たばこはだめだよ!!」

「は?なにいって…………」


あー、なるほどね。
あたしら以外いなかったとこにだれか来たのね
にしても、たばこって!!
さすがにひどい笑

「たばこ吸ってる不良生徒はだぁーれだ?」

「げっ…」


よりによって、先生じゃん
どーしてくれんのよ沙耶!!!

「(てへぺろ♪)」


くぅぅぅぅ
顔だけはかわいいやつめ!
て、逃げた!!!

「はぁ…」

「橘か~
たばこはだめだぞー?」

「…」


どうしよっかなー
あ、岡田って沙耶が落とそうとしたやつか

ふっふっふー
きーめた♪

「だって…」

「だってなんだよ?」

「先生たばこ吸ってますよね…
少しでも先生に近づきたいなって…」


我ながらなんだこの理由。笑
ま、ここでグスっと。

「な、なんだよそれ
橘冗談は…」


えー、こんな変な理由でも
かわいい私が言えば効果あるんだ…

「冗談じゃないです!!
わたしほんとに先生のこと……」

「俺は教師だから………」


どう?
このどこかの漫画でありそうな展開

簡単に再現できちゃうのね

いま、だれもいないし抱きついとこっと
岡田べつに顔は悪くないしおじさんでもないし
架純様が抱きついてあげるよ♪

「先生……」

「橘……」

「はいカット~」

「わっ」

抱きつこうと先生に近づくと
また腕をだれかに捕まれた

もうさすがにわかる。
この手
二回目だもの

「岡部くん……」

「先生?はやく消えてくんない?」

「いや、でも橘が…」

「失せろ」

「…」


また怖い岡部だ
先生も逃げちゃったし

「あんたどんだけ邪魔すんのよ」

「あ、素の架純ちゃんだぁ」

「なんなのほんと
あ、あたしのことすきとか~?
なーんてないよねあんたに限って」

「ん?好きだよ」

「だよねー好きだよ………ね?え?」


いま、あたしのこと好きって言った?
こいつ
なにいってんのないないないない

あ、そうじゃん
ナンパしてくるくらいだもの
こんなのほんとの告白じゃ

「本気だからね?」

「なっんで考えてること…」

「好きな人のことはわかるもんなんだよ~」

「はぁ???」

「なんで俺じゃないの?」

「はあ??なんの話よ」

「さっきのきすとか、いまの先生とのことも」

「余裕なくした顔をさせたいだけよ」


べつにそのひとが好きだからとかはなにもない。
ただ、わたしがその顔にさせてるってことが
たまらないだけ。

「だから、俺でよくね?てか俺にしろ」

「なっ、なっ…」

「架純ちゃんが素だしたんだもん
俺もださなきゃ~でしょ?」

「……それが素なの?」

「そうかもしれないしそうじゃないかもね~」

「ちょっとまじめに聞いてるのに!!!」

「とりあえず架純ちゃんげっと~」

「わっ」


もう今日腕ひっぱられてばっか

なんか抱き締められてるし…

「ねー、架純ちゃん
俺と付き合ってよ」

「やだ…」

「即答かよ~傷つくな~」

「嘘つき」

「それは架純ちゃんもじゃない?」


そう言って、抱きつく力を強くしてきた岡部…


正直、離れたくないな

「あ…」

「だれ~
俺らいまいちゃいちゃしてるんだけど~」

「あ、わりい」

「…離れて岡部くん…」

「え、なんで急に?」

「……おねがいだから…」