翌日、教室に入ってきた桃にみんな仰天する。まぁ、随分バッサリいったからなぁ。
「な、何あれ。もしかして失恋したってやつ!?」
「嘘!なら、超チャンスじゃん!」
人の不幸をこうも素直に喜ぶとはね。って、なんかそんな子多いんだけど。
桃が誰とも打ち解けようとしなかった理由がよく分かった気がする…。
「ねぇ、紅葉!お昼清牙くんのとこ行ってみようよ」
「…私パ~ス」
「は?」
もう、おしまい。空気読むのも、嫌なことに話し合わせるのもね。
全部、もういらない。
呆然とする2人を置いて、桃に近づく。桃もこちらに気づいてにやりと笑った。
「おはよ、桃。イメチェン最高」
「おはよ、紅葉。いいでしょ?清牙にもこっちの方がらしいって言われたんだよね」
「おぉ、朝から焼かせてくれる~」
桃の前の席を占領して、ずっと前から友達のように言葉を交わす。
2人の顔が、アホ面に見えて鼻で笑う。
やっぱ、こっち側の方がいいや。


