1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)


「で、あんた誰?」

「…斎王剣人」

「そ。清牙のクラスメイトなんだっけ?私は桃。名字は呼ばれたくないから教えない」

「桃、剣人は友達だって言っただろ」

「清牙の友達は何人いるのよ。わけわかんないからね?」

 たったの1回話しただけで友達にカウントするのか…。確かに意味分かんねぇな。

 晴野は気にしていないのか、笑って聞き流している。この2人、結構長いこと一緒にいるんだなって雰囲気で分かる。

「ところで、なんで…」

「あぁ、ストーップ!こんなとこで話し始めないで。清牙ん家行くか、ファミレスか行くよ」

 桃に中断されて、晴野は言葉を飲み込む。そして、倒れた奴らを見てそれもそうかと思案した顔になって、俺を見る。

「家、来るか?」

 その一言で、晴野の家に行くことになった。