1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)


「…どんだけ手出すの早いんですか!!!」

「は!?」

「いくら長年離れていた方とはいえ!籍も入れてないのにまた同じ過ちを…」

「蓬、何を盛大に勘違いしてるのかわからんが、とりあえず声を小さくしなさい」

 口を思いっきり塞がれてしまいました。あ、電車の中でした。

 なんだか向けられてる視線がドン引きしたもののような…。ついでに全部父親に向かっています。

「そうじゃなくて、腹違いの兄弟だ」

 腹違いのところを強調していましたが、私やっぱり間違えていませんよね…?

 あれ、やっぱり勘違いしてますね。

 でも、もっと嫌な意味ですよねこれって…。

「…なんだ」

「…どこのどちら様にそんなことを…」

「は?何が…」

「…ッあなたなんか嫌いです!」

「は?」

 こんな人が父親だなんて、信じたくない。

 もう嫌です。なんですかこの人こんな悪気もなく…。