1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)


 それから1週間後、移り変わっていく景色をぼんやりと眺めます。

 隣の席には父親がいて、なんだかよく分からない状況だなって自分でも思います。

 最寄りの駅を出てから何駅過ぎましたっけ。特急なのでよく分かりません…。

「蓬、そういえばまだ言ってなかったことがあるんだが…」

「はい?」

「…母さんと、籍を入れようと思ってる」

「…はぁ」

 何を深刻そうな顔をして言い出すかと思えば…。そんな深刻な悩みなんですか。

「反対しないのか?」

「なんで反対する必要が?」

 本人たちがいいのならいいのでは…?

 父親は拍子抜けた顔をしながらも、そうかとほっと息を吐いていました。

「あ、それともう1つ…」

「今度はなんですか?」

「腹違いの兄弟がいる」

「へぇ…ん?」

 腹違いの兄弟がいる?

 …兄弟がいる?

 誰に?…私に…???