1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)


「あ、あきくんお金!」

「いい。おごる」

「で、でも…」

「たまにはおごらせろ。バカ」

 ば、バカって…!たまにはって言いますけどね!
 あきくんに私もらいすぎなんですよ!!

 あきくんがお金を受け取ってくれる気配はなく、結局おごってもらうことになってしまいました。

 何をお礼に返しましょう…。

「えっと、桜公園…」

「あ、あきくん。穴場知ってるので大丈夫です」

「え?穴場?」

「はい。小さいときに私が見つけたんですよ。思いっきり迷子でしたが」

「なんだよそれ。じゃ、饅頭代それでいいから話せ」

「なんですかそれ!」

 そして醜態をさらせと!?桜公園とは違う方角へ歩き出す。

 坂道を登りながら、あの時の感覚を思い出す。
 小さな私の小さな冒険の思い出を。