1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)


「清牙さん見た目によらず無茶するよな…」

「あはは、クマと戦えるんじゃないでしょうか」

「シャレになんねぇのが怖い」

 なるべく乾燥した木の枝を拾いながら、のんきにおしゃべりです。

 秋だったら木の実とか取れるんだろうなぁ…。

 夏なので、パキッと折れる枝を探すのも一苦労です。

「…なぁ、蓬」

「はい?」

「…お前のこと、好きだって言ったらどうする?」

「私も好きですよ!」

「…はぁ、まだダメか」

 ため息をついたあきくんは、私を見て苦笑すると、また地面視線を落とす。

 …ねぇ、あきくん。

 私、あきくんのこと、大好きな自信ある。
 でも、あと少しだけ時間を下さい。

 私が、その思いにちゃん応えるための、あと少しの時間を。