早川さんが急に抱きついてきてよろついた。 私の腕の中でずっとありがとうを連呼されて少し…ううん、かなり照れる。 ーピロリン 軽快な音が鳴って ポケットからバイブの振動が伝わってくる。 「あっ、ごめん。私だ」 「ううん」 携帯を出してメールを見る。 ―――――――――― To.風 ―――――――――― From.お母さん ―――――――――― まだ学校? 悪いんだけど 牛乳と卵買ってきて。 ――――――――――