「へぇ。音羽をいじめるって脅してまでしたデートがそんなに楽しかったんですか………可哀想な人」





今まで見たことないような冷たい目、聞いたことのないような冷たい声。


本当に風ちゃんから出ているのか?と思う。





「なっ!!」


「だってそうでしょ?そうしないとできないデートなのになのに楽しいなんて」


「あんなに何がわかんのよっ!!」





声を荒げて言う南にあくまで冷静に返す風ちゃん。


そこで南は衝撃の事実を知る。





「南さん他校に幼なじみいますよね?中学の頃付き合ってて…幼なじみさんの浮気が原因で別れたんでしたっけ?

でも…それ全部南さんの勘違いですよ。
小林先輩が南さんとデートした時と同じ理由です。脅されたんですよ」


「う…そ」


「ほんとうです。因みに幼なじみさんは今でも南さんな好きですよ。南さんは?伝えなくていいんですか?」