「心の準備が出来たら、いつでもいいよ」


シオの頭を撫でながら、つぶやくように言った。


ふう、と深呼吸をして心を整える。


隣に、柏木くんがいることを確認した。


大丈夫。


柏木くんなら、きっと私を変えてくれる。


もう一度、さっきよりもずっと深い呼吸をする。