数日後、私はあの少年と同じ目にあった。


つまりはそう、いじめ。


どこからか、本当の犯人は私だったと気づかれて、かなりひどいことをされた。


だけど、私はそれでよかった。


これが報いだと思いたかったから。


「やめろよっ!」


そのとき、聞き覚えのある声が聞こえた。


「…なんだよ、拓海」


拓海…?


正体を確かめたくて、振り返ろうとした瞬間、その姿が目の前に現れる。