「ほらシオ、ご飯だよー」 そう言って、エサを差し出しても食べずに寝転ぶシオ。 おなか、すいてないのかな? 「それ、まだなついてないんだよ」 隣で笑う柏木くん。 「貸して」 大きな手で、そっとネコの脇腹を掴み、上にあげる。 シオは、にゃーと目を細めて鳴いた。 そして、私の手の中にあるエサを少しとって、シオの口へ持っていった。 シオは舌をぺろっと出して美味しそうに食べる。