猫柳の咲く季節に



残ったのは、真っ青な空だけ。


俺の気持ちと反比例するように、清々しい空色。


俺に言いたかったことってなんだろう。


どこまでも、鈍感な自分にイラつく。


なんで、幼なじみなのに考えていることが分かんないんだよ。


むしゃくしゃするこの気持ちさえも、学校を包み込むあの空に、飲み込まれてしまえばいいのに。


そうすれば、あのときのようなことはもう2度と起きないはずだから…


空に、小さいようで大きいような願いをこめて、俺は屋上を去った。