時にはケダモノくんなのです









「なんで五十鈴君がここに…」







私のこと追いかけてきたのっ…?









「どうも〜五十鈴先輩」








私の前に出て、さっきは呼び捨てしてたのに遼が五十鈴君に挨拶する。








「名前知ってるし…


先輩っていうことは1年?」








五十鈴君のいつもの可愛い顔とは違って少し表情が険しい。






五十鈴君もさすがに遼の存在は知らないみたいで、きっと初対面と同じ感覚。







「そうですよ、1年です。」






ほんと余計なこと遼が言わなきゃいいんだけど…








「……もしかして萩野の彼氏?」







五十鈴君の言葉に目が点になる。








りょ…遼が私の彼氏…??










「おとう「はい、俺遼佳と付き合ってるんです」」





弟だよと言おうとした私の言葉を遮って遼が有り得ないことを口にした。











………………………はい…?











私のバカな弟は今なんて言ったんでしょうか…。