時にはケダモノくんなのです









「か…からかわないでよ…っ」







顔が赤いなんて自分じゃ分からないし…






それに自分の気持ちだって分からないし…









「だって顔赤いの事実だし。」







やっぱり遼と学校で2人になんてなるもんじゃない…!!







「なんで?


なんであいつがいいの?」







姉の勘だけど、遼はなんだかいじけてるように見える。








「だ…だから誰も好きだなんて言ってないでしょ…」







遼は勝手に話を進めてる。






まだ私は何も言ってないのに。








そんな時誰かの足音が聞こえた。








私と遼は足音のする方へ顔を向ける。









「萩野…」









そこに居たのは少し息を切らした五十鈴君。








な…なんで五十鈴君がここに…!?