時にはケダモノくんなのです









「ちゃんと近くで見てみたかったしな」







見てみたかった??






「え?」







一体遼は何を言っているのか…




全く意味が分からない。








「早く俺にもメシわけて、姉ちゃん」






こんな時だけお姉ちゃん呼びして…






なんて都合がいいの…!!








「私もお腹減ってるんだから少ししかあげないからね!」







まさか遼とお昼食べるなんて…






考えてもなかったし想像もしたことないんだけど…。









私は軽くため息を付きながら遼と一緒に中庭へと向かった。