時にはケダモノくんなのです









「!?」







聞き慣れた声が聞こえて驚く。








「な…なんで教室に…!?」







そこにいたのは弟の遼だった。






女の子の声がたくさん聞こえた訳。






遼の姿を見て私は納得した。






遼は私と違ってモテモテで入学してからたった数週間しか経ってないかど女の子から人気があるのは知っていた。







遼のバカ…





学校では話しかけないでねって言ったのに…っ…!









私は急いで食べていたお弁当を、お弁当袋に入れて持ったまま遼の元へ駆け寄る。