時にはケダモノくんなのです








お昼休みの時間、廊下がざわついている。








五十鈴君と折原君と3人でお弁当を食べてる最中だ。






「なんか廊下騒がしくね?」







折原君が不思議そうな顔をしながら廊下の方を見る。





五十鈴君もその言葉に頷く。






普段ももちろん休み時間は賑やかだけど、今日はいつもと比べて女の子の声がすごく聞こえる。








「まあ俺達には関係ない」







そう言って五十鈴君はもぐもぐとパンを頬張っている。







私もお弁当に入っていたミニトマトを口に入れた。








その時…







「遼佳」







私を呼ぶ声が教室のドアの方から聞こえた。