時にはケダモノくんなのです






「眠いの?」






髪の毛をタオルで拭きながら萩野に聞く。






「ん〜…温まったら少し…眠くなってきちゃった」







確かに風呂出るとポカポカして眠くなるな…







「じゃあ少し横になってたら?


俺が髪とか乾かしたら送るよ」






そうだ。



俺もこんな変な状況は流石に回避したい。








「じゃあお言葉に甘えて…」







萩野はそう言うともぞもぞと俺のベッドの中に入る。








付き合ってもないのに何をしてるんだ俺達…







ため息をまたつきたくなったけど、萩野が目の前にいるからつけない。








俺がドライヤーのスイッチを押そうとした時…







「うわぁ…五十鈴君のベッドすごくいい匂い」








萩野の言葉にドキッとしてしまった。