少し離れた所の公園へと辿り着いた私達は屋根付きのベンチに座った。









「うわ〜結構濡れたな…


萩野大丈夫?」







そう言って五十鈴君が私の方を見ると目を見開く。










「うん…?

大丈夫だよ?」










五十鈴君は私からバッと目を逸らした。








う…っ…なんか少しショックかも…









すごく勢いよく顔逸らされた。










なんて落ち込んでいると五十鈴君が立ち上がって私に近づいてくる。











「…え…っ?」









何かと思えば何故か五十鈴君は私の横に座る。









「萩野あっち向いて」










そう言うと私の背中が五十鈴君に向かうように座り方を変えられた。










「晴れて少し乾くまで我慢しろ」













その言葉と同時に何故か五十鈴君が私を後ろから抱き締めた。