自分の中での妄想がどんどんエスカレートしていく。
いつか…
キス以上のこともする日が来る………
「……………まじきもい俺」
変なことを考えてにやける口に気づいた。
それが目的なわけじゃないからな…!
「でも…
今日くらいいいよな?」
俺は立ち上がって気持ちよさそうに眠る遼佳に近づく。
理性と戦わせたんだ…
遼佳が悪い。
ギシッとベットが軋む音。
前は付き合ってなかったし唇は避けたけど…
今は付き合ってるし唇にするからな…!
そう思って、もう唇が重なる、そんな距離に達した時に…
「んんー………」
遼佳が軽く寝返りを打った。
お…俺の前髪ぃぃぃいい〜!!!
運悪く俺の前髪が遼佳の鼻をかすってしまった。
くそ……
まじで起きたら容赦しねぇ…。
起こさないように乱れた毛布を掛け直して俺はまた自分との戦いに挑み始めた。
おわり