無意識にそんなことを言って奏君の顔を見る。






少し驚いたような顔を見せた奏君は…








「なにそれ……


すげー反則…」






困ったようなそんな顔をして奏君は顔をほんのり赤く染めた。






どういう意味だろう…?







「いまの顔、他の男には見せるなよ」






奏君の言ってる言葉はあまりよく理解出来ないけど、とりあえず頷いた。







そう言えば…






「名前……呼んだよ?」






名前を呼んだら手を離すとか言ってたけどいまだに離さない奏君に、繋いだ手を上げて見せる。







「そんなの口実に決まってんだろ!


遼佳と手繋ぎたかっただけだよ!」






そう言えば更にギュッと強く手を握られる。







ああ…






なんか……こんな感じ初めてですごくいま幸せな気分…。