「そ?」
そ?なんて聞いてきて自分の名前分かってるくせに…
「………そ、う……………くん…。」
きっと今私の顔は真っ赤だ。
体中が恥ずかしさのあまりに熱を持ってるのが自分でもよく分かる。
「くんっていらないけど…
最初だから許してあげる」
そう言って五十鈴君は私の頭を撫でる。
今日遼のことも撫でてたし、今までにも私の頭を撫でることがあったからもしかしたら五十鈴君は頭を撫でるのが癖なのかな?
「奏って呼ぶのが難しいなら今みたいな感じでこれからは呼んで」
コクコクと頷く私に五十鈴君…じゃなくて奏君はとても嬉しそう。
そうだ…
まだ仲良くなる前は普通に自分の中で奏君って呼んでたんだからきっと大丈夫!
「………奏君の意地悪」