急な五十鈴君の言葉にアタフタしてしまう私。







そんな私を見て五十鈴君はニコニコしてる。








「ほらー…早く。


五十鈴君はもう聞き飽きたよ、遼佳」






な………んて破壊力……。






今まで萩野としか呼ばれたことがなかったし、初めて呼ばれて一気にキューンッと胸が苦しくなった。







「っ…五十鈴君私には……」






呼べない、と言おうとしたら急に私と五十鈴君との距離が近づいて…







「ちゃんと呼ばないとダメ」





耳元で五十鈴君の声がダイレクトに聞こえた。






その声にゾクゾクッと全身に鳥肌がたつのを感じた。






五十鈴君ってこんなに意地悪だったっけ…?






いつも折原君とふざけてて、元気なそんな感じだったのに…






五十鈴君の柔らかい髪の毛が私の額に触れる。






そんな近い距離まで詰めてきた五十鈴君は今までにないくらいの意地悪を発揮してる…。







「そ…………そ…」






う って言葉が全く口に出ません…。