五十鈴君の表情は少し心配そうな感じで、気になった私は立ち上がって近づく。
誰だろう?
知ってる人かな?
五十鈴君の横から覗いてみれば……
「え……遼……?」
そこに居たのは遼だった。
遼の顔はとてもバツの悪そうな顔をしていて目線を合わせない。
「いつからそこに……
もしかして話聞いてた…?」
私の言葉にゆっくりと頷く遼は落としたペットボトルを拾う。
五十鈴君のことを見てみればやばい?と私に口パクで話しかけた。
私が口を開こうとしたその時…
「………遼佳のこと幸せにしてくれるなら何も文句言いませんよ。」
遼の口から全く想像していなかった言葉が出る。
私も五十鈴君も2人して驚いて固まる。