時にはケダモノくんなのです







どういうこと…?








五十鈴君の方へまた向きを戻せば、五十鈴君もこちらに向きを変えていて向き合う形になった。







「普通にそんなこと言って…


告白なんて一般的に男からだろ…」







そう言う五十鈴君の顔は少し赤くなっている。








「今日のことで萩野はてっきり植上に気があるのかと思った。」








1歩ずつ私に近づいてくる五十鈴君。







植上君のことは嫌いじゃないけど恋愛対象として見てるわけじゃない…







それに私が好きなのは五十鈴君だから…








「萩野に先越されるなんて全然考えてなかったし、そういう気持ちで俺を見てることさえ気づかなかった」










手を伸ばして私の腕を掴む五十鈴君はグイッと私の体を自分の方へと引き寄せる。









「返事いらないとか言うなよ。



恥ずかしいから1回しか言わないから…」