時にはケダモノくんなのです









「よろしくね~。
俺、折原 健人(おりはら けんと)。

奏は女みたいとか言われるのが嫌で結構態度悪いかもしんないけど根はいいやつだから」










折原君…。








五十鈴君と本当に仲良しなんだ…。










「……覚えてなくて悪かったよ」









隣を見れば五十鈴君がポリポリとこめかみを掻きながらそう言った。










「い…いえ……」










五十鈴君が私に謝ってくれた。








男の子とまともに話したことなんてないからドギマギしてしまう。