時にはケダモノくんなのです







五十鈴君は私の言葉に目を丸くする。







「え…!?」






少し慌てた様子で…






やっぱり好きな人いるとか聞くのはまずかったかな…







五十鈴君はうーんとすごく悩んでいて…







少ししてから口を開く。









「………いるよ好きな人。」








自分から聞いたはずなのに……








五十鈴君のその言葉を聞いて頭が真っ白になる。







……そ…そりゃ…





学校でも人気な五十鈴君だもん…







可愛い子なんてたくさん周りに寄ってくるはずだし…







そんな状況で好きな人がいない方がおかしいよね…






そう思うのにどうして私…








こんなにショックなんだろう…。








「あ…いるんだ…


どんな人なの…?」







震える手を力を込めて抑える。






正直聞いた自分が馬鹿だったと思う。








「すごく可愛くて、優しくて思いやりのある子だよ。

一緒にいるとなんかほっとけないんだよな」








ハハッと笑う五十鈴君の表情はすごく優しい。







本当にその子が好きなんだって、私にも伝わってくるくらいすごくいい顔をしていた。