時にはケダモノくんなのです








「……っ…?」






声を荒らげた瞬間に五十鈴君の指が私の首筋をなぞる。








くすぐったいようなゾワゾワするようなそんな感覚になる。







「…ほら…なんの抵抗もしないじゃん」







ため息混じりにそういう五十鈴君はパッと手を離した。







「萩野はなにも分かってないよ」







五十鈴君が言っている言葉の意味が分からない。






だから五十鈴君をイライラさせてしまったんだろうか…








「男はどんなに優しくても、いつもふざけててなんも考えてないようなやつでも心の奥では下心があるんだよ」








そう言いながら、急に五十鈴君は私の頭を撫で始める。







「恋愛経験がないから仕方がないのかもしれないけど、もう少し警戒心とか持てないの…?」







警戒心…






さっきの下心っていう言葉を聞いて、五十鈴君が私に何を言いたいのかが何となくだけど伝わった。