校門を出て少しした時五十鈴君の足が止まる。
教室からここまで一言も話さずに黙々と歩いてきた。
クルッと五十鈴君は振り返って私を見る。
そんな五十鈴君の目はいつもの丸い目と違って少し鋭い。
そんな五十鈴君の表情に、変に緊張する。
そしてずっと黙っていた五十鈴君が口を開いた。
「…萩野は誰にでもついて行くわけ?」
いつもより低いトーンの五十鈴君。
……怒ってる…?
「え………?」
それに男なら誰にでもついて行くってどういう意味………
「可愛いとか言われて顔赤くして、帰ろうって誘われれば一緒に帰ろうとして…」
一体五十鈴君は…
なにが言いたいの…?
「案外男好きなんだな」
五十鈴君はフッと私を少し小馬鹿にするような笑い方をした。
その言葉にさすがの私もカチンッと来てしまい…
「男好きって…
一体なにを基準に言ってるんですか!?」
そう言ってしまった。

