話しかけてくれるなら…
そう思ったけど五十鈴君が気にかかる。
チラッと五十鈴君を見ればさっきと変わらず机に伏せたまま。
うーん…
折原君、気にしないで大丈夫って言ってたけど…
大丈夫なのかな…?
植上君待たせてるし…
五十鈴君に声をかけて帰ろう。
「い…五十鈴君…私帰るね…?
早く教室出ないと鍵閉められちゃうから気をつけて…」
特に五十鈴君からの返事もなく私達の間には沈黙が訪れる。
な、なんだろう…
ちょっと気まずいよこの感じ…
パッと植上君を見ればニコッと微笑む。
「五十鈴先輩お疲れ様でーす。
じゃ、遼佳先輩帰りましょう?」
植上君も五十鈴君を知っているのか五十鈴君に声をかけた。
その時…
グイッ
私の手首を五十鈴君が掴んで引っ張った。

