結局五十鈴君は6時間目の授業が終わるまで顔を上げることはなかった。
部活に行く準備をする人と、帰宅する準備をする人達で教室中が賑やかになる。
いつまで五十鈴君はこうしてるんだろう…
声をかけようかかけないか迷っているとそんな私に気づいた折原君。
手を横に振って、私だけに聞こえるように耳打ちで…
「気にしないで大丈夫だよ。
ただふてくされてるだけだから。」
そう言って五十鈴君の肩をポンと叩いて、私に手を振ると折原君は先に帰ってしまった。
気にしなくても大丈夫って言われても…
教室の鍵閉められちゃう…
やっぱり…声掛けるしかないよね…。

